はじめに
作詞家、作曲家になりたい!と思って日々創作活動をしている作家(ミュージシャン)ならば、有益な「楽曲コンペ情報」を受け取りたいと思うはずです。
レコード会社や音楽プロダクションからの楽曲発注。複数曲が集まられ、競い合わせて、採用楽曲を決定する方式。売れているアーティスト、アイドルにもなると何百曲とDemo楽曲が集まってくる。勝ち残るのは至難の業!?
コンペの入手経路
良質な「コンペ情報」をどういう経路で頂くか?というのは作家として食っていくために大切な問題です。
コンペ依頼を受けるために一番良い手段が「音楽作家事務所」というところに所属する方法です。世の中には大きい小さい含めると無数の作家事務所が存在します。
まず作家のみなさんは良い音楽事務所の見極めが必要になります。
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良い作家事務所の条件
それではどういう作家事務所が良い所なのか?様々な角度から自分のスタイルにあったところを探すべきです。
「報酬」なのか「採用率」なのか。「事務所のブランドが欲しい!」というのも立派な選定理由です。
①発注元からの位置関係
分かりにくい表現かもしれないが、発注元というのはアーティストやアイドルが所属するレコード会社や事務所の事です。
作家事務所というのは、作家の作品を預かり、営業、マネージメントして、決定した楽曲の使用料(印税)を何割か頂くというビジネスモデルです。
もちろん有益なコンペ情報は個人じゃ入手できないし、営業も作家本人じゃ出来ないから、作家事務所の存在はとても重要になることには違いない。
発注元から距離というのは、下請けの階層の事ですね。
ようは、レコード会社、事務所、直下の作家事務所が一番良いという意味です。
小さな作家事務所はレコード会社から直にコンペを受けるのではなく、直下にある作家事務所にコンペを流してもらうよう依頼(お願い)します。そしてさらにそこの小さな作家事務所に、もっと小さな事務所がぶら下がったりしています。
ここで、誤解してほしくないのが、下請けの下請けに所属している作家は楽曲の採用率が低いとは言い切れません。
楽曲を決定するレコード会社の窓口の人は、本当に売れる楽曲を求めているので、どこの作家事務所に所属しているかは、あまり問題ではありません。もちろん契約上しっかりしている下請け事務所ならですが。
それより問題なのは作家への報酬(印税)です。
作家事務所と<作家=下請け作家事務所>が契約する場合「マネージメント料、何パーセント」と契約(約束)します。
直下の作家事務所所属の場合
印税が10万円発生したら、作家に入る印税は20%(2万円)を引いた8万円ということになります。
ひとつ下請けに所属していた場合
8万円から、20%(16,000円)引いた64,000円が、作家の印税収入になります。
ふたつ下請けに所属していた場合
64,000円から、20%(12,800円)引いた51,200円が、作家の印税収入になります。
すこし乱暴な例えではありますが、お分かり頂いたと思います。
そういう意味でも少しでも大手(直下)の作家事務所に所属した方が、収入に関しては良いと言えます。
作家事務所によってパーセンテージも、契約のルールの違いますので、上記例はすべての事務所にあてはまるものではありません。所属する前に確認しておきたい点という意味です。
②担当者の人間性
これはどの業種にも言える事ですが、楽曲を預けて営業してもらうわけですから、本当に自分の曲を気に入ってくれている担当者のいる事務所に所属したいものです。
大手事務所になると、曲の横流しで、楽曲も聴かずコンペに提出してしまうようなところもあります。
最終決定率が高い方がいいと思いますが、担当者の人間性は制作のモチベーションにもつながるので、よく観察したいものです。
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まとめ
作家、クリエイターの人たちは情熱的で、純粋、熱い方たちが多いから、あまり難しいことを考えず、大人たちと約束してしまう事が多いようです。
僕は幸い、人に恵まれてとても居心地の良い環境でやってこれました。関係者様、本当にありがとうございました!
本来クリエイターは、余計なことを考えず、楽曲制作に力を注ぎたいはずです。
楽しい音楽人生を送るためにも、面倒ですが、ポイントポイントでしかっりした確認、調査をしていきましょう!