
はじめに
今まで、プロデューサーとしても、ボイストレーナーとしても、沢山の生徒と向き合ってきましたが、いつも質問のトップ3に入ってくるのが、「音がとれないんです」「音痴を治したい!」という相談です。
今回の記事では、そのような悩みをお持ちの方に、音痴の克服方法、そしてそのような悩みを持たず、ただ楽しく歌と向き合える方法をご紹介致します。
音痴を治したい!克服したい!その為の方法と考え方。
まず「音痴」とはなんでしょう?簡単に解説すると、
実は音痴には大きく分けて2種類あるのです。そのどちらに当てはまるかでどうすれば良いのかが変わってきます。
音痴の種類
口音痴
口音痴とは、耳では出さないといけない音を把握出来ているのに、身体的な技術不足で、その音を捉えられない人です。
耳音痴
耳音痴とは、鳴っている音、自分が出している音自体が把握できておらず、耳が、音を外している事を認識出来ていない状態です。
よく、スナックや飲み屋のカラオケで、音が外れてるのに全く気付かず気持ち良さそうに歌っているおじさんを見かけますが、その状態ですね。
こちらにあたる人は、少しばかり治すのが困難かもしれません。ただ、こういった状態の人からの相談は、今までございません。何故なら、自分が音がとれていないことにすら気づいていないので、相談も何もないのですね。
ですから「音痴を治したいんだよなぁ」と思ってこの記事を読んでいる皆さんは、大抵「口音痴」の部類に入るので、しっかりしたボイトレなどの、フィジカルトレーニングをする事で克服出来ると思っています。
音痴の克服の仕方
①音の正解を知る
「音痴」と嘆く前に、どんなメロディを歌うべきか、しっかり把握出来ていますか?
実際、音を外している人に、キーボードの前に立たせて、歌で外してしまうのは仕方ないけど、今歌おうとしているメロディを、指一本でいいからピアノでメロディを弾いてみてください。と言ってやってもらうと、たった2小節間程のメロディが全く弾けません。

と言っても出来ません。
歌うべき音を把握していないのに、声で音がとれるはずはありませんね。まず脳内でメロディを把握してから歌いましょう。

②録音して聴いてみる
しっかりした環境で録音し、パソコンのDAWソフト(音源制作の時に用いるソフト)上で歌を分析してピアノロールで自分の歌を視覚的に見てみよう。
どの音がどれくらい低いのか?など良く見えます。そこをひとつひとつ気をつけて反復練習あるのみです。
もしDAWソフトで分析する環境がないという方は、カラオケボックスの精密採点デラックスのような、音の高低が出る画面をスマホか何かで動画撮影してみるのも良いと思います。
③滑舌を良くする
滑舌が音程に関係あるのか?という事ですが、僕の経験値からですが、滑舌が悪い人は口周りが曖昧で雰囲気歌いの子がとにかく多いです。
しっかり滑舌練習をして、一音一音しっかり出すイメージを持ちましょう。
④苦手な音の動きを探す
上記①②③をやる事で見えてくると思いますが、苦手な音の動きというのが誰にもあります。
- 細かく下降する音の動きが苦手
- ドからソへの音飛びが苦手
など。いつも失敗する動きを見つけて、繰り返し練習しましょう。

考え方を変えてみよう
根本的な考え方の問題ですが、あなたは誰に向かって歌うのでしょうか?アーティストであればお客さんであり、カラオケなら、その部屋にいる仲間です。
その方たちが、あなたの歌を良い!と思ってくれたら、それが「成功」なのではないでしょうか。
どうすれば目の前の人が感動してくれるのか?!
音程をバッチリ合わせたら感動的な歌になるとは限りません。少しくらい音程が低くてもニュアンスが伝われば感動的な歌になるかもしれません。
「音痴」に捉われず、全体で「良い歌」にする事を考えるべきだと思います。
まとめ
音痴を治すためには、ひとりでのトレーニングは難しいでしょう。短期間でも良いのでボイストレーナーの先生について、記事内であげたようなポイントを指摘してもらう方が早いかもしれません。
一度自分の歌を分析出来れば、あとは個人練習でも良いと思います。
Youtubeでも解説しています
マンツーマンボイトレ
ボイストレーナーというと、本格的なトレーニングでちょっと気が向かないという人には、趣味志向者が通えるボーカルスクールがあります。
例えば、シアーミュージック
こちらは全国展開をしているので、あなたの近くの街にもあるかもしれません。無料体験レッスンもあるので、気軽に相談してみる事をオススメ致します。
滑舌矯正
それから、克服方法の中でも紹介しましたが、滑舌を良くする為には、声優の方のスクール、養成所の方が良いかもしれません。
こちらも、本格的な声優志向者以外の方もたくさん通われています。無料資料請求も出来るので、一度ご検討してみてはどうでしょうか。
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