はじめに

作詞のコツ!?のお話しです。
一応、作詞でも「オリコン一位」を獲得したことがあるんですよ!(^^)
世の中にはいろいろな流行歌(J-POP)が至る所から聴こえてきますね。
J-POPに見られる主な作風
- 「愛こそすべてさ!ラブソング」
- 「仲間と一緒なら乗り越えられるね!友情ソング」
- 「夢を諦めるな!がんばろーぜソング」
- 「何で俺は生きてるんだー!!人生観丸出しソング」
- 「やっぱり大事なのは生まれたこの場所さ!家族ソング」
- 「桜ひらひら待ってるね! 季節感チラつかせソング」
- 「歌詞に意味は要らない、語感勝負!
- 「サビ連呼、歌詞もひとつのサウンドソング!」
と、何となくカテゴリー分けが出来る。
もちろんこれらを組み合わせたタイプもあるし、ここにはあげていないオリジナリティー溢れる作風で、人気を集めている作家さん、アーティストもいらっしゃいますね。
どんなジャンルでもそうですが、芸術に正解不正解はないので、聴き手の中で、グッとくればその曲がその人にとっての正解になる。特に作詞は自由だから許容範囲は広がります。ちょっとくらい文法が変でも「行間を読ませるんだ」とか、「クリエイティブ」という、都合のいい言葉で乗り切れるんだから。
ただ、こんなノリで書ききれる人はいいんだけど、そもそも何を書いたらいいのか分からないという人に、まず書き出してみましょう、といった感じのアドバイスが出来ればと思います。

コツ1
どんな内容にしたいのか!?方向性の模索
ここで挫折してしまうとなんともならないからとにかく簡単でシンプルなものでもいいので出してみよう。下記のように段階を経て方向ぎめしていくと出て来やすいと思います。
①大テーマ决め!
まずテーマを決める事が最初です。慣れている人は、言葉が溢れ出してきて、素敵なフレーズを埋めていくうちに、後付けでテーマを決定していくなんて技が出来たりするんだけど、初心者はまずここから!
例)
離れてしまった彼女への想い
(王道パターンでごめんなさい)
浮かばない人は、上であげたよくある作風から世界を広げていってもいいと思います。

②小テーマ决め!
①でザックリ決めたテーマをもう少し細かく設定しましょう。慣れてくると、①と②は同時に出来ますね。
例)
まず、何で離れてしまったのか?Q&A
- 離れたのは恋の終わり?引越しなど別の理由?
- 別の彼が出来てしまいふられたの?
- 別の彼とは「クラスメイト」「バイト先の中間」なのかetc..
- 彼女の想いは、新しい彼に完全に移行してしまったのか。未練とかない?
- 新しい彼に気持ちが移ってしまった理由。
- 原因は自分にあるのかも、、彼女のことを大事に出来ていなかったから!?
- 自分の想いは?今でも好きなの?どれくらい?
など、、考えられることを箇条書きする。または頭の中に並べる。
③それらをどう展開させていくのか?
テーマを決めたものの、作詞初心者は一度にフルコーラス(5分前後)を頭の中で広げて、何を書けばいいかわからない!となる人が多い。実際、生徒や新人アーティスト達から同じ様な質問を日々受けます。
そんな時、構成ごとに、何を書いていくか決めていくと良い。
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コツ2
ブロックごと入れこみたい世界、場面を分ける!
【一般的な楽曲構成】
流行歌(J-POP)に多いパターンが、「Aメロ」「Bメロ」「Cメロ(サビ)」という流れです。もっと細かくすると、
構成
①番
「Aメロ」「A’メロ」「Bメロ」「Cメロ」
②番
「2A’メロ」「2Bメロ」「2Cメロ」
「間奏(楽器のソロ的なところ)」
「Dメロ(大サビ)」「落ち3Cメロ」「4Cメロ」
この構成(ブロック)ごとに、どんなことを埋めていくかを決定します。
Aメロ:季節感

◎やさしい春風に背中をそっと叩かれ振り向いた〜
A’メロ:今いる場所、または物語の始まりの場所、そこに居る人

駅までの舗道は〜、信号待ちの交差点〜、人混みの中で〜、そこの角を曲ったら〜
※Aメロ、A’の展開は逆になってもいい
Bメロ:回想シーン→今の想いに加速していく感じ

あの日君が口にした言葉の意味が、今、花びらと重なって〜
Cメロ(サビ):とにかく気持ち、強い気持ち
一番詩的描写とかいらないかもしれない、強い気持ちを連呼すればいいです。

「会いたい」「抱きしめたい」などでも大丈夫!このフレーズだけみると安易な感じに見えるけど、それまでの展開がしっかりして入れば、この普通のフレーズが魔法のフレーズになるんです。ただ、このようなフレーズをAメロからずっと言っていると締まりのないダラダラした歌詞にも見えてしまうので注意しましょう。
コツ3
今回の作詞のお話しは【歌詞】の事です。いわゆる、ポエムとは違って、メロディがあって生きるものです。なのでフレーズを作る時にはメロディがいかに際立つかを考えて創作する必要があります。
メロディを活かすために注意するポイントは語尾です。フレーズの後味で全ての印象も決まります。例えばBメロの終わり、サビに向かっていくところの音が、「い」や「う」で伸ばすと、発声の特性として窮屈に聞こえてしまうので、「お」「あ」「え」にしようとかなる。「聴かせて〜」とか「君を〜」とか、「ここから〜」など。「あぁ」とかでもいいですよね。歌いながら作ってる人は自然と気持ちのよい言葉のを選んでいる事が多いですね。
そういう事も踏まえながら、フレーズを選んでいくと、歌詞としてのまとまりも出てくるし、歌い手さんが歌ってて気持ちい曲というものになる。
まとめ
とにかく途中で投げ出さず何としても一曲仕上げてみることが大事です。書き上げてみるといろいろなことが分かり、次につながるヒント、さらなるコツがつかめます。
書き上げることはほんとに難しくありません、歌詞は小説ではないので、辻褄があわなくても「行間を読ませる」という技に頼れ(逃げられ)ます。完成形のクオリティなど心配せず一度最後まで書いてみましょう。
そしてもしキッカケがあれば誰かに見て感想をもらうというのも成長する方法かもしれません。
そんな友達や家族に見せられないよ!と思う方へ、裏技的なアドバイスですが、ボーカルスクールの無料体験レッスンとかに出向いて、音楽制作の先生、歌専門の先生にさらっと見せて感想を聞くのも良いかもしれません。
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がお勧めです!筆者も講師をしていた経験がありますが、明るくとても学び安い空間です!
ヒット曲、人に喜んでもらえる良い作品にするのは違う思考を加えないといけないかもしれませんが、それは次のステップでいいはずです。
いきなり、誰もが涙するような作品が書けるわけないのですから。
