はじめに

ライブやコンサートを演出するのに、歌、パフォーマンス以外に重要なセクションである「MC」。
司会者、進行役(master of ceremonies, master of ceremonyの略)ライブでは曲と曲の途中で喋るところのことをMCと言う。
出演アーティストの人となりが感じられたり、熱い想いが聞けるところでもあり、よく販売されるLIVE映像(DVDや放送など)には収録されない部分でもあるので、チケットを買ってライブに行く人だけが見れる貴重な部分でもあります。
プロのアーティストのライブでは制作チーム(舞台監督さんや演出家さん)など、「魅せる」部分を構成、組み立てる専門家が入り、MC台本などが作られたりします。もちろんそれだけでは面白くないので、入り口と、出口、抑えたいポイントだけが台本化されていて後は自由に話してもいいなどと決められていたりする。
ただ、当然、予算のない新人や、アマチュアの子達は自分たちで考案しなくてはいけない。もともとトークの才能があって何も考えなくても面白い話をする子や、話し自体は下手だけど、天然だったり、たどたどしさが逆に味わいになったりする子もいるので、一概にルールやマニュアルはないのですが、僕が見ていてこういうのは聞きたくない、聞きたくなかったなぁという内容をいくつかピックアップ。
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聞きたくないMC
①体調のお話
生きていれば調子のいい、悪い日がある、風邪もひくし、喉も壊す。ただ、それをMCで言うのはどうかなと思う。



など。
こんな事、ライブで言う人いるの??と思うかもしれませんが、
実際よく聞きます。やはり新人さんに多いかなぁ。
お客さんはお金を払って来てくれてるから、出来れば100%のアーティストが観たいのです。体調が悪いのも生きている証拠だし、ライブ感があるのかもしれないけど、あえて前置きする必要はないんじゃないかなぁと思うのです。
この手のMCを言ってもOKなアーティスト
病弱を売りにしてるアーティスト(そんなアーティストが、いるかどうかは分かりませんが)、あと、アイドルさんとかも、守ってあげたい的印象を与えるから場合によっては弱音はいちゃう感じもいいのかも。
②練習不足ネタ
これも悪気がなく言っちゃうやつだね。
プレイが終わった後に


なんか、練習してないけど、頑張れば僕、出来ちゃうぞ自慢的なやつ。
「えっ!?練習してないのに、そんなに出来ちゃうの?わー、すごい!!」とはならない。
もし、そう思う人がいるとしたなら、超コアなファンの方か、音楽以外の部分(ビジュアルとか、タレント性)に興味をもっているお客様だけです。
この手のMCを言ってもOKなアーティスト
アーティスト性、楽曲そのものを売りにしていない人。
まとめ
いずれも、新人さんに見られる光景です。見た瞬間に、聴いた瞬間に、目の前のシンガー、プレイヤーがどれくらいの力量かってだいたい分かると思うんです。新人さんと思われる子が、一生懸命演奏して失敗しても前向きな眼差しで、熱量を持ってライブをしていてくれた方が観てる方は気持ちいい。体調が悪いは、それはそれで可哀そうだけど、ステージにそれを持ち込んで欲しくはないかな。
新人、アーティスト、シンガーのみなさん、是非、MCのフレーズまでこだわってライブをしてみてください。