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はじめてのワンマンライブ!成功へは適度の緊張と技術のバランスが大事だ!

筆者
こんにちは、音楽家の近藤薫(@kondo_kaoru)です。

はじめに

自分が担当する新人の初ワンマンライブがあった。櫻井里花(さくらいりか)という女性新人シンガー。

新人離れした歌唱力と、歌声とはギャップがあるキャラクターを売りに2018年7月に活動をスタートした。

1st Single「短篇小説」を7月30日にリリースして、11月16日に初のワンマンライブを開催した。

櫻井里花の初ワンマン、本人の意識も高かったのか、大成功!!と言っても良いと思います。来てくれた皆さん、ありがとうございました!

ワンマンライブ

さて、どんなアーティストもいつかは実現したい!と目標のひとつで掲げる「ワンマンライブ」。

ただ、誰もが描く憧れのアーティストのライブのようなステージを簡単に作れるはずはない。

はじめてのワンマンに限った事ではないが、長丁場のライブをする時に新人が意識すべき点をいくつかご紹介。

①ペース配分

これ、大事ですね。いつもの30分程の持ち時間の対バンライブとは違い、ワンマンにもなればアンコールも入れて2時間程になります。

一曲目から気合い入れまくりで歌い上げ、ライブ後半に、喉も体力もヘロヘロという事はよくあります。

長丁場のライブはしっかりしたペース配分が必要です。聴いているお客さんも、疲れず徐々に感情移入をしていく進行が必要なのかもしれません。

決して体力的に手を抜きつつ、進行しようという事ではありません。

②MCの構成

ワンマンライブは結果、うまくいくものだと思っています。それは対バンライブと違って、全員が自分を観に来てくれるお客さんなので、どんなこと言っても笑ってくれるし、ミスもミス許されてしまいがちです。

ただ、それに甘えて、ゆるゆるになるMCはNGです。しっかり歌だけじゃなく、喋る言葉にもメッセージを込めましょう。

③聴かせ所、観せ場の設定

セットリスト(通称:セトリ)が大事ですね。ワンマンの楽曲数って15から20曲くらいだと思うけど、もちろん全てが大事なんだろうけど、絶対的な聴かせどころというのを決めておく。そしてそこに向けて、MC含め展開を作っていくというのが非常に大事です。新譜のレコ発なら、リード曲がそれにあたるかもしれないし、今の自分の心情にあった楽曲がそれにあたるかもしれないし。

やはり、起承転結が大事ですね。

④勢いだけでいくな!細かい技術の見直し

ライブは伝えるもの、綺麗に聴かせてもダメ、「魂を音に乗せて、真っ直ぐに!」そのマインドももちろん大事なんだろうけど、ライブこそ、細かいところを丁寧に演奏する意識が必要だと思う。

昔、大プロデューサーに言われた一言。

「ライブはレコーディングみたいに、レコーディングはライブみたいにやる!」

というお言葉。

うん、今なら分かるなぁ。

まとめ

嬉しさと、不安で完全に浮足立つだろう、はじめてのワンマンライブ。

忘れたくないのは、毎日の地味練習!

そして、その成果を、出来るだけ、そのまま表現すること。

地味連の成果を限りなく100%に近い数字で表現することだね。

ライブ前に緊張しなくなったら、それは失敗への危険信号かもしれない。そんな緊張を救ってくれる唯一の武器が「基礎」だ。

ワンマンライブを成功させるには、適度の緊張と、それを包みこむ基礎技術とのバランスが大事だと思う「今日この頃」です。

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KONDOKAORU.JP編集部
KONDOKAORU.JP編集部とは、音楽家 近藤薫の活動、また音楽業界の動きをを様々な角度から発信していく編集チーム。

【編集長 近藤薫プロフィール】1999年ポリドール(現ユニバーサルミュージック)より、メジャーデビュー。2002年バンド解散後ソロとして活動を始める。【主なソロ作品】「ハロー&グッバイ」「風に乗っかって」(「テニスの王子様」ED曲など関連作品)【楽曲提供】V6/AKB48/東方神起/テゴマス/Juice=Juice/℃-ute/アンジュルム/下野紘/DEEN/柏木由紀/マオfromSID/鈴村健一/松井恵理子/dela/太田克樹/ROSARIO+CROSS/dela/出口陽 など。