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アコギを保管しておく時って、弦は緩める?張ったまま?ギターにかかる負担は!?

ギターの管理

ギタリストの皆さん、弾かない時はギターをどのように保管していますか?まさか、チューニングをした状態のままなんてこと、ありませんよね…?実は、ギターを保管しておく時、弦を緩めておかないとギターにかなりのダメージがかかります。もしかすると、ギターが真っ二つに折れてしまうなんてこともあるんです。ギターを保管する時に弦を緩めた方がいい理由、最適な保管方法についてまとめます!

最愛のギターとずっとお付き合いしていく為に是非実践してみてください。

弦を締めた状態はギターにとってかなりの負担

ギターを弾くときには、必ずチューニングをしますよね?普段はあまり意識ないことかもしれませんが、実はチューニングをした状態は、かなりギターネックに負担がかかっています。
だって、想像してみてください。大人でもちょっと巻くのが大変な弦が、ピンピンに張られた状態でネックを締め付けているわけです。数字にしてみると、50〜80キロもの負担がかかっているんですよ。いくらしっかり作られているとはいえ、そんなに負荷がかかっては、ネックが曲がらないわけがありません。

もしチューニングした状態で長時間保管していると

もし、チューニングをした状態、つまりネックに50〜80キロもの負担をかけた状態で長時間保管しておくとどうなるか。当然、弦の圧力に負けてネックは曲がります。ギターを正面から見た場合、手前側にネックが反る「順反り」という状態です。

この順反りが起こってしまうと、弦高が高くなるのでギターが弾きづらくなります。加えてオクターブチューニングが狂う原因にも。オクターブチューニングが狂うと、正しいフレットを押さえても違った音が出てしまうので、バンドサウンドにも悪影響です。

エレキギターの場合は、順反りになった場合修理でなんとかなる場合も多いです。(もちろん、修理代はかなり高額ですが…)しかし、アコギの場合は、ネックが反りすぎてボディとの間に亀裂が入ってしまったり、最悪の場合ネックが折れてしまうこともあります。大切なギターをダメにしてしまわないためにも、弾かない期間は必ず弦を緩めて保管しておきましょう。

逆に弦を張らずに保管するとどうなるか?

弦を張った状態で保管するのは絶対にNGです。こういうことを書くと、「じゃあ、弦を張らないで保管すれば良いんじゃないの?」と思う方もいるはず。しかし、答えはNO。なぜなら、弦の圧力が全くない状態もギターにとっては悪影響だからです。

エレキギターのネックには、「トラスロッド」と呼ばれる金属の棒が埋め込まれています。これは、弦を張った時の圧力に木材が耐えられるように埋め込まれたものです。つまり、ギターのネックには、そもそも「弦からかかる力とは反対側の圧力」がかかっているということ。

したがって、弦を全く張らない状態でギターを保管しておくと、ネックがボディの後ろ側に反る現象が起きてしまいます。これが、「逆反り」と呼ばれるものです。逆反りはビビリ(フレットに弦が当たってしまい音が出なくなること)やオクターブチューニングが狂う原因にもなります。

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弦はどのくらい緩めればいいのか?

では、保管する際にどの程度弦を緩めればいいのでしょうか?
目安としては、「ペグ1周半から2周くらい」。音で言うと、「半音下げくらい」まで弦を緩めて保管しておくのがおすすめです。

厳密に言えば、そのギターの様子を見ながら調節するのが良いのですが、初心者の方には限界があると思います。なので、とりあえずこのくらい緩めてみて様子を見てみましょう。もし、それでネックがどちらかに反ってしまうようであれば、緩め具合を調節して保管してあげるのがいいです。(順反りしてしまった場合はもう少し緩める、逆剃りした場合はもう少し締める)

もしネックが反ってしまったら?

もしネックが反ってしまったら、自分で調節することも可能です。
先程、エレキギターのネックには「トラスロッド」と呼ばれる金属の棒が埋め込まれていることはお話しましたよね?これを回すことで、ネックを調節するわけです。

レスポールタイプであれば、ネックにトラスロッドカバーがありますので、それを外してトラスロッドを露わにします。フェンダータイプのギターは、カバーが付いていませんのでそのまま回せるはずです。六角レンチを差し込んで、回してみましょう。
回す方向ですが、ネックを手前側にしてみた時に「逆反りは左回し」、「順反りは右回し」です。多少の反りであれば、ロッドの調節で治るはずですよ。

ひどい場合はメンテナンスへ

多少の反りであれば個人でも調節できますが、ロッドを回しても治らないような反りであれば、メンテナンスへ持っていくことをおすすめします。素人が変にいじって、ギターが使い物にならなくなったら困りますからね。修理代ですが、ネック反りの場合は安くても2〜3万円はかかります。修理代もかなりするので、安価なギターの場合は「新しいのを買ってしまう」というのも一つの手ですよ。



まとめ

ギターを保管する時に弦を緩めた方がいい理由、最適な保管方法についてまとめました。
ギターのネックが反ると、引きづらいだけでなくチューニングもずれてしまい、良いことがありません。保管時には、弦を緩めておくのがおすすめです。

弦の緩め具合は、「ペグ1周半から2周くらい」です。お気に入りのギターを、いつまでもいい状態に保ってあげましょう!

追記

とは言っても、ギターは他の楽器と違って、部屋の隅っこに置いて、手軽に触れたりするのがいいところです。ギターにとっては弦を緩めておくことが大事ですが、僕の場合、手軽に弾ける用のギターは、緩めず部屋の隅っこにおいてありますよ。修繕とかが難しい、ビンテージギターの部類は絶対に緩めておいた方がいいですけどね。

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KONDOKAORU.JP編集部
KONDOKAORU.JP編集部とは、音楽家 近藤薫の活動、また音楽業界の動きをを様々な角度から発信していく編集チーム。

【編集長 近藤薫プロフィール】1999年ポリドール(現ユニバーサルミュージック)より、メジャーデビュー。2002年バンド解散後ソロとして活動を始める。【主なソロ作品】「ハロー&グッバイ」「風に乗っかって」(「テニスの王子様」ED曲など関連作品)【楽曲提供】V6/AKB48/東方神起/テゴマス/Juice=Juice/℃-ute/アンジュルム/下野紘/DEEN/柏木由紀/マオfromSID/鈴村健一/松井恵理子/dela/太田克樹/ROSARIO+CROSS/dela/出口陽 など。