
はじめに
作曲をしましょう!というと、大抵の人が頭に浮かべるのが
- 「楽器が出来ないといけない」
- 「譜面が読み書き出来ないと出来ない」
- 「コンピューター(DAW)が触れないと出来ない」
と思い浮かべると思います。
もちろん、クラシックや、JAZZなどのインストルメンタルな曲を作曲する際は、最低限の知識や技術を持っていないといけませんが、我々が日々耳にしている、POPSはそんな難しい技術がなくても作曲が出来てしまいます。それが、「鼻歌 作曲法」という方法です。
その名の通り鼻歌でメロディーラインを作っていく方法。
誰もが一度くらい「鼻歌」で歌ったこともあるのではないでしょうか?お風呂に入っているときや、散歩中、トイレの中や、自転車、車に乗っているときなど。
ただ、この「鼻歌 作曲法」にはもちろん賛否はあります。メロディだけで音楽が出来るわけじゃない、コード、リズム、フレーズ、音色、すべてで楽曲は構築されているわけで、メロディだけで作曲なんて認めない!というミュージシャンも多い。
しかし、J-POPにおける作曲とは、「歌のメロディ」を作った人と定義されている。これも慣習だけどね。
JASRAC的な観点で考えると、
- 歌メロを書いた人=作曲者
- コードや楽器構成を作った人=編曲者(アレンジャー)
となっている。
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やはり歌ものの楽曲はメロディがすべてだし、その考え自体反論もない。なので、楽器が出来なくてもどんどん鼻歌で作曲にトライしてほしいのですが、「鼻歌 作曲法」にも最低限注意してほしいルールがあります。
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「鼻歌 作曲法」の注意点
「Keyを意識しよう!音階を意識しよう」
今までいろいろな楽器が出来ない子の作曲をみていて感じたこと。「Keyの概念がない!」という事です。当然、楽器や譜面に対しての知識がないから仕方ないんだけど、ここを無視されるとアレンジャーやプロデューサーは困ります。もちろん、そういった概念に捉われない自由な作曲をしたいんだ!と言ってしまえばカッコいいが、大抵の楽曲、作曲はルールで解説できるものなので。
その楽曲の、音の並び(音階)の事です。音階がどの高さにあるか!?「それがキーが高い、低い?」の話になります。
例えばKey(調)が、「C」の場合、この楽曲のメロディは「ドレミファソラシド」で出来ている。(借用とか、部分転調など難しい話は置いておいて)
「鼻歌 作曲法」で一番気にしてほしい事は、まず、このKey(調)の箱の中にメロディを収めようとする意識です。
もの凄くオーソドックスな曲を例えに出すと、Aメロの頭が「Cコード」で始まったら、サビの最後のコードも「Cコード」で終わるのです。(FやAmで終わることもあるでしょ?という話は今日は無しで)
初心者の方が「鼻歌 作曲法」で制作すると、部分部分自由に作ることが多いから、「C」で始まった曲が、気付いたら違うkeyになって、そこからさらに作り進めるので、ひとつのkeyの箱に収ってないことが多いんです。

みたいなケースもなくはないですが、大抵は同じキーで繋げたかったのに、無意識でキーが変わってしまってたという事が、初心者の鼻歌作曲者です。
制作の仕方
鼻歌で一曲書き上げるなら、前のメロディを口ずさみながら次のメロディを創作していきましょう。昨日Aメロ作ったから、今日はBメロ作ろう!とセクションごと分けて作っていってしまうと、keyが収集つかなくなっていくので。前のブロックを歌いながら次のセクションの作曲に挑みましょう。
必要なアイテム
音確認アプリ
楽器が出来なくてもスマホの鍵盤アプリで良いので、歌のスタート音と、最後の音を探してみましょう。同じキー内で楽曲がまとまったか分かると思うので。
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教本
つまずいたら頼ろう!具体的な方法が分かりやすく書いてありますよ。
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ICレコーダー
「鼻歌 作曲」に絶対必要なのがレコーダーですね。スマホのアプリでもいいけど、スマホは自動で電源がオフになってディスプレイがくらくなり、再度立ち上げようとするとパスコードの入力を要求されたりして、大切なメロディをすぐ録音できない事態もある。
それに他の歌詞や資料が見たくて他のアプリを同時に立ち上げたい時もあったりするしね。別でひとつ「IC レコーダー」を用意しておくのをお勧めしたい。下記商品は少し高めだけど、音質もいいし、機能性もいいから、これくらいのを一つは持っておきたいかなと思います。音質が悪いとその場ではいいけど、後でメロディを聴き返したときにメロディの動きに迷うことも良くあります。
まとめ
Keyはカラオケをやったことがある人は分かると思うけど、後から上げたり下げたり出来るものだけど、まず、一つの箱(Key)にメロディー(音階)を収めた後に、上下させるという流れがいいですね。
「鼻歌 作曲法」は、慣れてくると、逆に楽器や理論の手癖に縛られず、自由な曲(メロディ)が生まれるので効果的な制作方法なのです。
僕は楽器もパソコン(DAW)も使用しますが、同じような曲になってしまわないように、楽器を持たずに曲の輪郭を作ることも多いです。
とにかくたくさんの曲を作ることが大事です。失敗を恐れずトライしてください!
Infomation
作曲を出来るようになるためには、食わず嫌いはやめて、いろいろな音楽を聴きましょう!