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作家事務所に所属するより、フリーの作曲家の方がいいですよね?と聞かれて

筆者
こんにちは、作曲家の近藤薫(@kondo_kaoru)です。

はじめに

先日、作家事務所と専属契約するときの注意点というか、メリット、デメリットみたいのを記事にして公開したのですが、それを見た作家後輩くんから質問連絡がありました。

新人作家
そもそも、マネージメント料を徴収されちゃうなら、作家事務所に所属しない方がいいですよね?
筆者
そうです、その通りです!

全部をひとりでやれるならば、もちろん、どこにも所属せず、自分一人で動いた方がいいですよ。

フリーランスの気楽さ、自由度は言うまでもありませんからね。

フリーランスの大変さ

筆者
しかし、全部ひとりでやる、ということの意味は理解してる?
新人作家
良い曲作って提出して、コンペに勝てばいいんですよね!

「良い曲を作れば、それで世界は動くんですよね?」と思いがちですが、フリー作家の場合、思っている以上に自分自身で動かないといけません。

①コンペの受注

これがメイン業務ですよね。あたながフリーでもコンペのお話がくるような実績やネットワークを持っていたら良いですが、ちゃんと鮮度の高い、そして決定率のいいコンペを仕入れてこないといけません。

新人作家の場合、信用も少ないので、いわゆる企業秘密でもある、アーティストの新譜情報(楽曲募集要項)を渡してもらえない可能性もあります。

今まで、あなたのところにコンペが回ってきていたのは、事務所の看板があったからという事を忘れてはいけません。

②ギャラ交渉

作家の場合、印税契約になるので、ギャラ交渉は少ないかもしれませんが、アレンジ(編曲)もやる人は、ここも重要なポイントです。

今の音楽業界、定価でギャラを支払ってくれるような事は基本ありません。ギャラ交渉は、事務所やマネージャーが担当してくれれば裏で希望額を伝えるみたいな技も使えるのですが、個人でやり取りしてしまうと、あまりガツガツ出来ず、想像より安い額で頷いてしまうなんて事もあると思います。

個人でも希望額を伝えられるような話術と雰囲気づくりが必要ですね。

③契約関係

これも面倒くさいですよね。

出版社との、著作権契約書など、ほぼテンプレ化しているものが多いですが、ちゃんとチェックしないと、後で泣きを見ちゃうかもしれません。

④スケジュール管理

これはひとりでも出来る人は多いと思いますが、売れっ子になると締め切りといつも隣り合わせでいないといけません。他の作品と被ってしまうなんて事もあります。綺麗にスケジュールを整えてくれるスタッフ(事務所)は欲しいものですね。

まとめ

今回あげたことは作家以外にも、アーティスト、タレント、モデル、役者さんなど、芸能系のお仕事をしている人にはみんなあてはまることだと思います。

やはり利益の事だけ考えるとどうしても、フリーランスが魅力的に感じますが、意外と神経をすり減らさないといけないのがフリーの作家(タレント業全般)です。あと、タレントさんの場合、ファンとの連絡とかもネックになりますよね。

どんなことにも、メリット、デメリット、よくあります。そのあたりを良く見極めて決定してください!

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ABOUT US
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KONDOKAORU.JP編集部
KONDOKAORU.JP編集部とは、音楽家 近藤薫の活動、また音楽業界の動きをを様々な角度から発信していく編集チーム。

【編集長 近藤薫プロフィール】1999年ポリドール(現ユニバーサルミュージック)より、メジャーデビュー。2002年バンド解散後ソロとして活動を始める。【主なソロ作品】「ハロー&グッバイ」「風に乗っかって」(「テニスの王子様」ED曲など関連作品)【楽曲提供】V6/AKB48/東方神起/テゴマス/Juice=Juice/℃-ute/アンジュルム/下野紘/DEEN/柏木由紀/マオfromSID/鈴村健一/松井恵理子/dela/太田克樹/ROSARIO+CROSS/dela/出口陽 など。