

と、生徒の子から、レッスン終わりに「ちょっとお話しいいですか?」と止められて、不意打ちの質問。
こういうシチュエーションは何度も経験しているから、答えは即答できるくらい明確な形が決まっていたけど、少し考えて

と聞き返してみた。
彼は自分で曲も作って演奏もする、ギター弾き語り系のシンガーソングライター。まだ全国リリースとかしてなくて、CD-Rに自作曲を入れてライブ会場で売っている。
ビジュアルは、やせ型、イケメン一歩手前の優しい奴。いつも白いシャツを着ている。Tシャツの時もある。年齢は25歳。
話しを聞くと、楽曲はいつも作っているし(聴いたけどそんなに悪くない)、ライブも月に二度、都内のライブハウスでやっている(ごめんなさい、ライブは観たことはないです)。SNSは一通りやってるし、今どきの活動のやり方は網羅している。
それでもひとつ抜け出せない。バイトしながら、音楽をしてこのまま歳を重ねていくのは不安でしかない。

マニュアルはない
当たり前だけど売れるためのマニュアルなんてない。何歳までこういう活動をしたら、このタイミングで夢は開花するんだよ、なんて誰も分からない。
僕はこの情報社会の中、曲作りのやり方、楽曲公開手段や、プロモーション方法など、いろいろ入手できるわけだし、誰もが平均点を叩き出せる時代だと思っている。
先に述べた今の時代考えられる方法は言ってみれば誰でも出来る。誰でも出来ることを続けても頭ひとつ抜け出す事なんて難しいよね。
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方法はふたつ!?
- 誰も思いつかない事を探す!
- 諦めることなく平均点を出し続ける!
その「平均点の持続」が誰にも真似できないものに変わるまで続ける。ようするに諦めないこと。
これしかないよなと思うんです。曲も歌詞もアレンジも歌も飽和状態で、そもそも何がいいのか、悪いのかさえ分からなくなってきている時代だから、存在価値をアピールするには継続が一番良いんじゃないかなと思っています。
彼に答えたのは、諦め時、引き際は年齢で決める事じゃない。「もうこれ以上、自分の中から絞り出せない、出てこない!」と諦めかけて、そこからさらに頭をひねってひねって考えて、それで、やっぱり無理だ!と思った時なんじゃないかなと思うよ。
そこまでやり切ったように見えないよ。
まとめ
この業界、頭の良い子は、意外とリタイヤが早い。その先のことを考えてシミュレーションしてしまうからだ。
「頭が悪い」とか「馬鹿」とかという言葉は使いたくないが、後先あまり考えず、常に全力で、無防備にただただ音楽を楽しんでいる人が成功しているように見える。
生きていかないといけないから、24時間音楽を楽しむなんて無理かもしれないけど、諦め時を考えて前進しても、ゴールは見えてこない気がする。
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