フィンガープリント
JASRAC(日本音楽著作権協会)さんのセミナーで、「フィンガープリント」について学びました。
普通に暮らしていたら、全く聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、つまり、楽曲に「フィンガープリント(電子指紋)」を刻み込むことで、世界中の「どこで?_」自分の曲が「どのように?」「いつ?」使用されたかがはっきりと分かるようになる、というもの。
今回のセミナーは、BMAT(ビーマット)さんという、スペイン、バルセロナに拠点を置く企業様のご担当者が登壇されて、教えて下さいました。
日本にももちろん、同じような業者さんは存在するのですが、今や、アニメをはじめ、日本のカルチャーは世界規模で日の目を見ています。
「世界」に焦点を合わせた、BMATさんのような企業様のお話を聞けるのは、とても貴重な時間でした。
自分で言うのもなんですが、普通に音楽制作だけをしている作家様より、少しだけ「音楽ビジネス」というか、このようなテクノロジーに関しては興味はあり、勉強もしているはずなのですが、「目から鱗」な話が沢山でした。
このテクノロジーが、完成に、より近づくことで、作家には笑顔が増えるかもしれないけど、逆に、自由に音楽を使えなくなり、窮屈なエンターテインメント市場になることも当然予想されます。
ただ、音楽を作る人がどんどん食えなくなっている状況を考えると、正されないといけないんだろうなと思う。
BMATさん、それからフィンガープリントの未来に期待します!
音楽制作の未来
それより、何より不安を感じたのは、フィンガープリントのテクノロジーの解説で、色々なサンプルを見せてもらったんだけど、このままAIや、その他技術が進化したら、音楽制作の全てをAIに支配されるな、と一瞬ゾッとした。
もちろん、作曲、アレンジ等、今でも様々なテクノロジーが入り込んできているけど、作曲は完全に人がやらなくても出来るだろうな。
作詞や、歌唱、に関してはまだまだ人間の方が感動を生むだろうけど、メロディや、コード、リズムは機械は器用に作っちゃうんだろうな。
いや、人が作る、温度、魂は機械には真似出来ない!!とか、息巻きたいけど(笑)
そんな根性論すら払拭してくるだろうな。
素敵だけど怖い、憂鬱だけど、楽しみな、そんな時代は目の前だ。