はじめに

子供のころから不思議だった、バンドで活動しているのに、突然発表されるボーカリストのソロアルバム発売のアナウンス!
子供ながらにきっとバンドじゃできないことをとことん追求したいんだろうなぁとか、ひょっとして、ギャラを独り占めしたいのかなぁなど、下品な発想までしていた。

自分がバンドでデビューして、活動中にソロデビューもさせてもらって、解散後ソロで活動している今だから分かること。
ソロ活動を始める理由
バンド、ユニットが活動中に「ソロ」活動を始める理由をいくつか考えてみた。
①ギャラ問題
考えられる理由ひとつめ!

集団行動のすべてのこじれる理由はお金問題と言われるけど、ギャラを独り占めしたくてソロになるだろうか!?いや、そもそも曲も全部書いているボーカリストは、契約次第ではあるが、他のメンバーより何かと優遇されている事が多いから、ここだけを気にしてソロ活動を始める人はあまりいないと予想する。もし契約が理不尽なものでも、自分がいないとバンドが成り立たないわけだから、交渉の余地はあるはずだ。

②音楽の可能性を広げたい
ふたつめ!

これは一番、あるんじゃないかな。例えば自身のバンドは、めっちゃギターが歪んだハードなバンドだけど、実はピアノの音色やストリングスの幻想的な響きも大好きで、その方向性も試したくなった!という具合に、「バンドじゃできないこと」を試す機会としてソロ活動を始める!というのはおおいにある。
③メンバーとの不仲
みっつめ!

メンバー同士の不仲説もよく言われる理由ですが、そもそも仲が悪かったら解散するだろうからこれも理由にはなりにくいと思うけど、売れているバンドの場合、仲が悪くてもお仕事と割り切って続けてる人もいるから、ソロ活動は息抜きだったり、不穏な空間から離れるための手段!?と考える事も出来るね。
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④タイアップとの絡み
よっつめ!

これはレアケースですが、自分の時がこれでした。ありがたいことにタイアップのお話しを頂いたのですが、要求されたものと、バンドの目指しているコンセプトが違いました。そこで、バンドという形態では出来ないのですが、ソロワークスでお受けしたのです。
僕はスィートショップというバンドで活動していました。丁度、3枚目のアルバムをリリースしたところでしたが、このアルバムが思い切りロックなアルバムでね。
頂いたタイアップが「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」という超かわいいアニメのエンディング曲だったんです。さすがにコンセプトが合わずで、「近藤薫ソロ」でやらせてもらったんです。「あすなろの唄」という曲をやらせて頂きました。このアルバムに収録してます!もはや廃盤寸前!?かな。
ちなみにこの曲はその3枚目のアルバムを出す前のシングル「WALL」
まとめ
ちょっと違う話かもしれないけど、バンドなんかでもそうだね。詞も曲も書いてて、イニシアチブもとっていたはずのボーカリストのソロ作品にガッカリした事が何度もある。ソロだから違う事をあえて試していたのかもですが、、地味そうに見えたリズム隊が支えてた良さとかあるんだよな、きっと。 #音楽 https://t.co/m2Z64RFeIy
— 近藤薫✴︎音楽家✴︎ (@kondo_kaoru) 2018年8月9日
きっと、どのアーティストも伝えたい事が溢れてて、バンド活動をやりながらソロ活動を始めるんだろうけど、ファンの方は、メインのシンガーがソロ活動を始めるってどこか寂しい所があるよね。そっちに行っちゃうんじゃないかって。
ファンとしては、ソロ活動でしっかりいろんなものを吸収して、逆方向に成長しすぎず、大好きなアーティストのままメインのバンド、グループに帰ってきて欲しいと願ってるんですよね。
