ミュージシャンとは?
ミュージシャンという職業はとても特別な職業である。ある意味、魅力的に映るが、成功している人と、成功していない人との差が激しい。収入も環境も天と地ほどの差が出る。まぁ、どの職業でも同じことは言えるのだろうが、成功したときが華やかな分、ミュージシャンの場合、落差がくっきりしているだろう。
いわゆるアーティストと呼ばれる人達は、年齢は若ければ若い方が、成功へのチャンスに出会える確率は高い。当然、人気商売なので、ファンを獲得するのにも若い方が良いとされている。
その反面、歳を重ねていくアーティスト、ミュージシャン達は、何歳になってもアイドルじゃないわけだし、年相応のメッセージ性を音楽に込めればいくつになってもやっていられるんだ!「音楽は歳重ねてからの方が味わいが出るんだ!」なんて、空気感になっている。
実際に音楽をやるのに年齢は関係ない。
ただ、商品にするには年齢や見た目が大きいというところは否定できない。
大成功しているアーティストでさえ、いつか陰りが見える。同じ売れ行き、集客で売れ続けるアーティストって、歴史を辿って、見渡してみても数少ない。
ミュージシャンの引き際って難しいですね。
引き際の設定
記憶の新しい所だと、「安室奈美恵さん」なんて、まだ全然売れているのに、引退を決意されたよね。
少し古い例えだけど、大江千里さんもニューヨークでJAZZの勉強をされるという事で、売れているのにJ-POPを事実上引退している。
海外ではそういうアーティストは多いよね。ビリージョエルもそうだし、きっと売れて富を得てしまったので、しがらみや欲の入り乱れたショービジネスの世界を抜け出して、ただただのんびりやりたい、などが理由なのかもしれない。
まぁ、こういう一度売れたミュージシャンは、自分のブランディングをどう今後活用していくかというところなので、様々な戦略の中、決定していけばいいんだろうけど、問題は、売れていない、まだ夢の途中のミュージシャンたちだ。
夢の引き際、夢からの離脱のタイミングが本当に難しい。
世の中では
- 「辞めたら終わり」
- 「諦めなければ夢は叶う!」
なんていう美学があったりする。
僕もそう思う、そう思いたい、そう信じて若いアーティストの卵たちに伝えていきたい。
ただね、音楽って、演奏したり、作ったりするのって、才能がいるんだよね。
才能で「8」の力を持った子なら、成功の「10」に向けて諦めないで!と叫べる。
しかし、才能が皆無なのに、それに気づいていなかったり、まわりにおだてられて突き進もうとしている子たち。
もちろん、皆無に見えている才能が、いつか頑張っていたら少しづつ芽吹いて開花するかもしれない、というのも否定は出来ない。
その昔、島田紳助さんが何かで話しておられました。
プロボクサーで世界チャンピオンにもなった「マイク・タイソン」を例に取り上げて、彼は、きっと何の練習もしないまま、いきないり三回戦、四回戦くらいのリングにあがっても、勝てたよ!
そうなんです。この子行けるかも!と思う子は会った瞬間、音楽を聴いた瞬間に分かるんだよね。
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まとめ
大好きな夢だから諦めたくない、一生やっていきたいと思うんだろうけど、40、50になってもいつか売れるんだ!と言ってシンガーソングライター目指すのも大変だよね。
僕はやはり、夢や目標に、しっかり日付をつけて、プランを立てて進む。そしてそこまでに描いていたもの50%も成し遂げられていなかったら、才能がなかったんだなと、諦めるべきだと思う。ほかの仕事と兼業するのもいいし。週末ミュージシャンになるのも手だし。
音楽にはセンスがいります。ビジネスにもセンスがいります。引き際を決めるのもセンスが必要だね。
一番良くないのは同じ場所を行ったり来たりしてるだけの、進歩のない積み重ね。
夢に向かってある程度時間が経っている子たちは、ちょっと自分の居場所をもう一度踏みしめて、前後を見つめてみるといいと思います。
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