はじめに
ギタリストは譜面に弱い!読めない!とか言われます。この話、楽器をやっていない人からしてみたら、「楽器が弾けるのに譜面が読めないってどういうことだろう?」という疑問も浮かぶだろう。
結論から言うと、キーボード奏者、ピアニストに比べると確かに譜面(五線譜)が読める人は少ない。厳密にいうと初見に弱い、苦手である。少なくとも僕の周りでは。
それは何故なのか考えてみた!
読めない、または苦手な理由
①「TAB譜」の存在
ギタリストが初心者のとき、楽曲をコピーする際に見るのは譜面は譜面でも、いわゆる音楽の授業で習ったような五線譜に音符が並んだ譜面ではない。
TAB(タブ)譜と呼ばれる、ギターの指板(フレット)をイラスト化、文字化したものだ。バンドもののコピーをする際に手に取るバンドスコアというもののギターパートのところは、このTAB譜でフレーズが書かれている。このTAB譜を使って初心者時代にコピーしまくって、基礎を学んでしまうので、思考が五線紙でなくTAB譜脳になってしまうのだ。
②「コード」の存在
ギタリストは「コード」というもので、譜面を追いかける事が多い。よく、歌本とかの歌詞の上に書いてあるアルファベット記号だ。
日本語で「和音」と書く。日本語の文字通り、単音を足し(和)、複音にしたもの。
例)
「C」「Am」「G7」「Fmaj7」「Bbm7(b5)」など。
このコードには、決まったフォームがあり、ギタリストはこのコードフォームを丸暗記してしまう。(もちろん理論に基づいた覚え方をする人もいますが。)
その丸暗記したフォームを柔軟に頭の中で、ほぐし、活用し、楽曲をプレイしていく、いわゆる「コード弾き」というスタイルに染まっていく。もちろん悪い事ではない!
この「TAB譜」「コード譜」がギタリストの譜面嫌いを作っていると僕は考えている。
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ピアニストは譜面に強い!?
ピアニストはギタリストに比べ譜面に強い。それはピアニストには「TAB譜」という概念がない。見る(練習する)譜面は、一般的イメージする五線譜だ。「コード」というものはピアニストも活用するが、もともと「コード」というのはポップスやロックなどで登場する。
ピアニストは幼少時代からピアノを習って来ている人が多い。そしてピアニストはクラシック等で学ぶことが多い。クラシックでは「コード」という考え方を先にすることが少ない。結局は「調」というもので、同じことをしているのだけれど、ギタリストが絶対的に信頼している「コード」とはちょっと違う。
まとめ
そういった理由が積み重なり、ギタリストはピアニストに比べると譜面が苦手なのです。
では「TAB譜」や「コード」で音楽が出来てしまうなら譜面は読めなくていいのか?
音楽をやる際に、譜面はとても便利なものです。読めないより読めた方がいい。
読めないのに天才的な音楽家、ギタリストはたくさん存在します。ただ、アレンジをしたり、作曲をしたり音楽道を極めようとすればするほど、理論は横に置いておいた方がいいんです。
譜面が読めないギタリストのみなさん、今大事にしている感覚に理論をプラスして、さらなるスーパープレイを目指しましょう!
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