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音圧勝負!レベル競争!は、音楽そのものをを台無しにしてしまうと思う。

筆者
こんにちは、音楽家の近藤薫(@kondo_kaoru)です。

終わる終わると言われて、結構経つな、音楽の音圧勝負、レベル競争。

これ、どういう意味かというと、単純に、大きな音で聴かせた方が印象良く聴こえるでしょ?といったものですね。そういう思考から、自分の音源を世の中に送り込む際に、とにかく音を大きく(音圧を大きく)してパッケージ化する事が一般的になった、なってしまった。殆どつぶれて歪んでいるとも言える。

これ、自分のアルバムとかであればよい。一定の音量で再生してもらって、後はそれを基準に曲が進行、流れていく。ただ、他のアーティストや制作者が作った楽曲と並べた時にその印象の違いが大きく出るといったものです。

  • 音が小さい=地味に聴こえる
  • 音が大きい=派手に聴こえる

絶対にそんな事はないんだけど、これはもはや心理戦とも言える。

例えば、テレビを観ていて、CMになった瞬間に音が大きくなって音量を慌てて下げたような経験はないだろうか?これはスポンサーであるCMの企業が意図的にこうしているものなんです。

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人間の感覚だから、仕方ない事だけど、音圧をデカくすると、一聴勢いがあってインパクトを与えられているような感じがするのかもしれない。ただ、音楽には、起承転結があり、イントロからアウトロまで飽きさせない展開というものがあるのです。

穏やかに始まり、サビでガッツリ盛り上げる、落ちサビがあって、ラストサビ、クライマックスへの向かう。

これは音圧を上げだすと、コンプレッサー等を使って、音を圧縮していくので、小から大までの差がほとんどなくなってしまうんです。結果、とても無機質で、ぶっきらぼうな音楽に聴こえてしまう。

まとめ

こんな事は音楽の基本だし、誰もが分かっているのですが、一聴のインパクトを優先して、音圧を稼いでしまう。負のスパイラルにはいっていく。そしてつまらない音楽の量産。自分で自分の音楽に飽きてしまい、そして辞めてしまう。そんな感じになっていく人も少なくない。

偉そうなことを言っているが、僕も、楽曲コンペに出す際は、分かっていながらライバルに勝ちたい一心で、つまみを回している。そんなことを考えながら、今日も切磋琢磨している。

正解は何か!真の良い音楽とは何か!?

永遠の課題だ。

 

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ABOUT US
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KONDOKAORU.JP編集部
KONDOKAORU.JP編集部とは、音楽家 近藤薫の活動、また音楽業界の動きをを様々な角度から発信していく編集チーム。

【編集長 近藤薫プロフィール】1999年ポリドール(現ユニバーサルミュージック)より、メジャーデビュー。2002年バンド解散後ソロとして活動を始める。【主なソロ作品】「ハロー&グッバイ」「風に乗っかって」(「テニスの王子様」ED曲など関連作品)【楽曲提供】V6/AKB48/東方神起/テゴマス/Juice=Juice/℃-ute/アンジュルム/下野紘/DEEN/柏木由紀/マオfromSID/鈴村健一/松井恵理子/dela/太田克樹/ROSARIO+CROSS/dela/出口陽 など。