
はじめに
アコースティックギターの音色は深い。
弦の鳴りがサウンドホール(ボディ中央の穴)から聴こえるのですが、どこに立つか、だけで音が全然違って聴こえる。
その繊細なサウンドを、なるべく劣化なく収音するために、レコーディングエンジニアさんや、アーティスト、ギタリスト達は日々試行錯誤しているわけです。
レコーディング
アコギはライブの時はピックアップを搭載したり、中にコンデンサマイクを仕込んでラインでPA(音響さん)に音を送ることが多い。
ただ、レコーディングでは、ギターの前に、マイクを立てて収音するやり方が一般的である。
ただ、マイクの種類はもちろんだが、マイクを立てる場所が音に大きな影響を与えます。最初にも書きましたが、ギターの前のどこに立つかで音の聴こえ方が変わるくらいです。
そういった理由からもマイクを立てる場所に、エンジニアさんはメチャクチャ時間をかけることもあります。

マイクを立てる位置
では、どこにどう立てるのが一番、効果的なのか!?
- ホールよりネックよりに立てる方がいい
- ホールにあまり近すぎない方がいい
- 数本違う場所に立てて混ぜる

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使用マイクも、
- Neumann(ノイマン)U87
- AKG-414
- AKG-C451B
など、王道と言われるマイクもあります。
諸先輩方が発明してきた、良い音へ繋がるやり方(方法)というのは沢山あります。レコーディング関係の本にもいっぱい書いてありますよね。
ちょうど今レコーディング中で、スタジオで日々試行錯誤しているんだけど、今日もエンジニアさんといろいろ談義。
求めている音は何なのか?
「良い音」=「その楽曲で必要な音」
かは別問題です。
確かに弾き語りみたいな楽曲の場合は、とことんリアルを追求した方がいいでしょうが、バンドもので少しアタックが聴こえるくらいの、サウンドに色見を付ける程度の目的であれば、逆にリアルすぎると低音が邪魔だったりするだろうしね。
まとめ
良い音を追求しだすと、時間も、思考も、お金も、めちゃくちゃかかるでしょう。ギターのセレクトも大変です。
僕が強く言いたいのは、アコギのレコーディングする際に、「よし!良い音を録るぞ!」と望む前に、まずゴールを決めてあげる事だと思います。今、自分はこの曲でどんなサウンドを必要としているのか!?
過去に、ものすごい高いギターに最高のマイキング、機材でのぞんで録音した音より、割と手軽な安いギターに、一本だけ無造作にマイクを立てて録音したギターの方が楽曲にしっくりきて、採用になった経験もあります。
ギターや音楽に限らず、モノを作る際は、最終イメージをしっかり持ってから制作に入る事だと思います。
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