生徒さんから聞かれる質問のひとつで、弦の話があります。本当にたくさんのメーカーからいろいろな種類の弦が発売されています。
フォスファーブロンズ弦とブロンズ弦の違いって何ですか?
上記写真の白丸部分に、「PHOSPHOR BRONZE(フォスファーブロンズ)」「BRONZE(ブロンズ)」とあります。なんとなく、フォスファーの方が値段も少し高いしなんとなく良さそうだから、、という理由で選んでいる人も多いと思います。
ただ弾き心地、鳴り、結構違うんです。メーカーや太さ等も合わせて選んでいったら、違う楽器に持ち替えたかな?と言っていいほど変わってきます。自分の奏法、プレイするジャンルに合わせて選ぶ事が出来たら、パフォーマンスも格段に進化します。
PHOSPHOR BRONZE(フォスファーブロンズ)
まず巻弦の色が褐色というか、赤っぽい。耐久性もあるのかな。肝心のサウンドは、少し高域特性強く、ブライトでキラっとしている。サスティン(音の伸び)もあり、奏法的にはアルペジオとか弾いた時にとても気持ちよく音が繋がる。フィンガー向きかな。ギターインストの方とか、スリーフィンガー、バラードを爪弾くと違いがはっきり分かる。逆にサスティンがありすぎて、ストロークを鳴らすと歯切れ感が弱く、ジャリジャリしたトーンにもなる。
D’Addario ダダリオ アコースティックギター弦 フォスファーブロンズ Light .012-.053 EJ16 【国内正規品】
BRONZE(ブロンズ)
巻き弦の色は金色。フォスファーの伸びに比べてサスティンも短くすっきりしている。ストロークに向いていると言える。歯切れのあるカッティングや、フィンガーでもブルース系の少しミュートも絡めたような奏法とか、素朴でシンプルなアルペジオにも合う。
D’Addario ダダリオ アコースティックギター弦 85/15アメリカンブロンズ Light .011-.052 EZ910 【国内正規品】
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まとめ
上記理由で、Martin、Taylor、Gravenなどのギターにはフォスファーブロンズを張り、Gibsonとかのビンテージにはブロンズを張るようにしています。自分の制作仕事的には、やはりフォスファーブロンズが相性良いのですが、個人的にはブロンズサウンドが好きかも。
是非試して頂き、自分にあった弦を探してみて下さい。
ゲージ(太さ、種類)に関してはまたの機会に解説出来ればと思います。
その他にも意識してほしい!
ピックでもハードやソフトで全然音が変わってきます。
ビンテージギターが何故音がいいのか!?
弦を張った後の、ギターの管理も大事ですね。