はじめに
先日、このようなツイートをしました。
昔、キーボードの人のローディーのバイトをしていた。その方は長渕剛さんや吉田拓郎さんのバックをしてるような売れっ子でした。それから約10年後、楽曲提供をしたArtistさんのライブに行ったら、その方がサポートをされていた。これ近藤の曲だったのか、良い曲だね、と言われた時、本当に嬉しかった。
— 近藤薫@6/2デビュー20周年 (@kondo_kaoru) 2019年5月11日
僕はもともとローディーのお仕事をしていました。もちろん、自分が演者としてプロになるのを目的とした、バイトでした。
こういう関係の仕事に就くと、知り合いも出来るしチャンスも増える、と先輩達からアドバイスを頂き、思い切って人づてでローディー仕事を探しました。
ローディーとは?
ローディーとは、主としてロックやフォークなどのポピュラー音楽の業界で、楽器の手配、積み込み・積み卸し、輸送、セッティング、エフェクティングといったコンサート業務や、楽器のメンテナンスおよび管理、ミュージシャンに対するサポートなどの業務を行う人々のこと。ロードクルー、ロードマネージャーと呼ばれることもある。Wikipediaより
ミュージシャンのローディーからデビューするチャンスはあるのか!?
結論から言うと、チャンスはあります。もちろん自分次第ですが、全然関係ないバイトをしているよりは、絶対的にチャンスは多いはずです。
チャンス①
人脈が広がる
これが一番大きいね。
音楽と関係ないバイトをしているよりは確実に広がるはずだ。アーティストはもちろん、アーティスト事務所のマネージャー、レコード会社スタッフはもちろん、自分と同じような、他のミュージシャンのローディーの子とも友達になれる。
よく、ローディーの子達だけでバンドを組んでしまって、それを、師匠にあたるミュージシャン達が観に行くなんて事もある。
しっかりとした人脈は、のちのち自分を売り込むのに必要なので、多ければ多いほどチャンスと言える。
チャンス②
非公開のオーディション情報など入手出来る
①と関係していることだが、一般公募せず、人づてだけで募集しているオーディションが業界には結構ある。この情報をキャッチ出来るのは、大きなチャンスと言えるだろう。
チャンス③
知識や技術が向上する
よく知識や技術は見て盗め、なんて言う。プロの作業を目の前で見れるのは大きい。
どんなチャンスがあっても、自分自身がミュージシャンとして魅力的になっていないとチャンスをものに出来ない。
仕事だが、毎日勉強できる環境に居られるのだ。他のバイトをしている子よりも一歩前に進める。
チャンス④
スタジオ、機材を借りれる
ついているミュージシャンがスタジオを持っていたり、機材持ちだったりすると、空き時間は借りれたりする。普通に借りたら予算もかかるので、これも大きなメリットと言えるだろう。
デメリット
①ギャラが安い
これは覚悟しておいてほしい。こんな美味しい仕事でギャラが良かったら倍率も高いだろう。本来お金を払ってレッスンに行くところを、逆にもらえるんだから仕方ない。
とても、古い考え方だが、まだまだこんな風に考えられていて、ギャラは平均的に安い。
②モチベーションのコントロール
ローディーになる子も、いつかは自分がミュージシャンになるという夢を持っている。
サポートするアーティストの中には、自分とあまり年齢も変わらず、技術も紙一重なんていうアーティストもいたりする。
「なんで俺はステージサポートで、あいつが喝采を浴びているんだ、、」なんて思う事もしばしばある。
意外と現役ローディーの子達に聞くと、この辺の歯がゆさがあるらしい。
ジッと我慢して、虎視眈眈と夢を狙ってほしいものだ。
まとめ
チャンスは多ければ良いというものではないが、冒頭のツイートでも書いたように、どれだけ実力と可能性を持っていても、ただ部屋で仕事が来るのを待っていても何ともならない。
とにかく現場に出て、実力をあげながら、チャンスを掴もう。