
はじめに
春の匂いがすると、ワクワクしたり、ソワソワしたり心が何だかんだ動き出すのは確かだ。就活生や、新しい世界で胸をときめかせている若者たちを見ていると色々考えてしまう。
音楽業界に就職して早20年。
僕が音楽の仕事をし始めた時に比べると、音楽業界は少しばかり不穏な空気が流れている。
「CDは売れない!」というフレーズはもはやクラシック的レベルだが、

とか、

的な声もチラホラ耳にする。
まぁ、音楽業界の中で、昇進したり、降格したり、昇給したり、ペナルティーを取られたり、でこぼこの日々を送ってきた自分が過去を振り返り、本当に音楽業界の未来は本当に暗いのか?を考えてみた。
音楽業界の未来
「音楽業界に就職するのがいい事なのか?」と聴かれたら、確かに言葉に詰まる。何故なら「音楽は売れない」からだ。「CDは売れない」から始まって、実際、ダウンロード販売自体も伸び悩んでいる。
理由は、サブスクリプション(通称:サブスク)の浸透、後はYouTubeの存在が大きいかな。Music Videoも昔は、1コーラスだけ見せて、後は買ってね!という戦略が多かったが、今は、海外でもフルで観せるのが当然になってきている。
1曲を買わせることより、フルで観せてファンになってもらうことを目的にしているからだ。
そういった理由からも「音楽は売れない」のです。
なので、
レコード会社、音楽レーベルは瀕死状態
ですね。
ただ、イコール
「音楽業界に就職するのはダメだ!」
にはならない。
何故なら「音楽だけを作って販売する会社」はそもそも、もう生まれてこないからだ。今、音楽だけを売っている会社も、それだけで会社運営を回していこうとは思わないだろう。
新しい音楽ビジネスの形
サブミッションメディア
そういう沈没寸前の業界だからこそ、誰もが次の形を模索している。サブスクもそうだが、映像や、新たなWEBサービスなど。
なので、僕は音楽業界には逆に未来があると感じている。
音楽のみの会社は絶滅して、必ずプラスαを考えてくる。
- 音楽+IT
- 音楽+映像
- 音楽+新たなサービス
実際「サブミッションメディア」なんていう、新しい音楽プロモーションの形まで見え始めている。ここから大きなヒントを掴んで、大きなビジネスを立ち上げる人もきっとこれからいるだろう。
まとめ
音楽制作オンリーの業態にはおそらく未来はない。ただ、音楽のない日常など今も未来も考えられない訳で、「音楽×あたらいかたち」という職種には、ものすごいヒカリを感じる。こじんまりした音楽販売、制作会社ではなく、複合的エンターテイメント産業という捉え方をすれば、大きな大きな光り輝く未来があると感じている。