演奏側の意見ですが、
音楽を奏でる上で、
気にしなくてはいけない
ポイントというのがある。
- 音程(ピッチ)
- リズム
- 音色
- 抑揚
- 表現
などなど
音楽や歌を「教える」という
立場から言うと、
この辺りの正確さは、
確かに必要だ。
ただ、これらの項目は、
きっとクリエイター、
音楽家の諸先輩方と、
音楽ファンの方達との間に
生まれた感覚を分析して、
統計的に並べた項目のような気もする。
良い音楽、感動する音楽とは?と
考えた時、上記の正確さは
絶対ではないと思う。
「君の歌は、音程とか
めっちゃ不安定だけど、
なんかグッとくるんだ。」
みたいな事は業界にいると
日常茶飯事だ。
大事なのは、
正しい正しくないではなく、
好きか嫌いかだ。
ただ、それだけでいい。
しかし、専門家を前にすると、
どうしても萎縮して専門性で、
音楽を分析して話そうとしてしまう。
これをいいと言ったら、
自分の音楽感を
疑われてしまうのではないか?
といった具合に。
しかし、僕は音程や、
リズムの正確さが分かることより、
自分はどんな音楽が好きで、
心が反応するのか、を
ハッキリ言葉にしたり、
言える方が、
絶対に大事な事だと思う。
感覚なんて十人十色で
「右へならえ」する必要ないし、
人の顔色を伺う必要はない。
ミュージシャンも、
自分の好きな音楽や、芸術を、
心の底から叫べた時、
はじめてオリジナリティのある音楽が
奏でられると思う。
音楽は正確か正確でないかでなく、
好きか嫌いで良いんだと思う。