
どの業界も同じかもしれないが、仕事というのは特定の人に集まる。仕事が出来る人のところにばかり仕事がいき、なかなか新人たちは自分自身を試してももらえない。優秀そうな香りがする新人だとしてもね。
そんな状況が音楽業界にもある。かなり強烈にある!
だから大先生と言われる作家の先生がいつまでもヒットチャートの常連になっていたり、音楽プロデューサーや、アレンジャー(編曲家)も、あれもこれもやっている人達が陣取っている。
もちろん「売れている人=優秀な人=良い仕事をする人」というのは間違ってはいないんだけれど、仕事が集まる理由は、ただそれだけではないと思うんです。
仕事が集まる理由
担当者の力量不足、安心感
問題は仕事を発注する窓口の人間にあるのかなと思う。窓口というのはレコード会社や、制作会社、芸能プロダクションの担当(A&Rと呼びますね)。
Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)の略。 アーティストの発掘や育成、楽曲の契約・制作を担当する人。
この担当者には、これといった音楽スキルや知識、才能とかがある人じゃなく、ただの、会社内の人事、都合でそのポジションについたという人もいるんです。そういう人がお仕事として、作家に発注したり、プロジェクトをコントロールしたりしている。
当然、この人に、楽曲やアーティストの未来を想像できるはずもありません。なので、作家や、音楽プロデューサーの実績に頼り仕事を発注することになるんです。
- 「あの曲を作った人だから」
- 「あのアーティストをプロデュースした人だから」
とそんな、安心感に頼り仕事を進めます。
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例えば、お願いした音楽プロデューサーから、輝かしい実績とおりの楽曲が出来てくればいいんだけど、100発100中なんて、どんなクリエイターでも難しいです。
仮に、イマイチ良くない!?曲が仕上がってきたとしても、
「この曲を作った人は、あの曲を作った人なんです!」というブランドで、上司や、タイアップ企業者に熱弁する。自分の気持ちも整理整頓する。
また、優秀な音楽プロデューサーなら、「お願いします、お任せします」の一言で、各所(エンジニア、作家、スタジオ担当、ミュージシャン)のとりまとめなんかもやってくれる。自分は高みの見物。
こんな楽な話はないですね。
この担当者の乏しい感覚を援助するために、クリエイターの実績が必要なんです。
まとめ
まとめる前に、誤解してほしくないのが、「A&R」には優秀な人もたくさんいます。今回話したような人ばかりではありません。むしろ優秀な人達が大半です。ただ、プロジェクト自体に制作費がなくなってきてたり、人手が足りない状況で、メーカーの内部も殺伐としていて、余裕を持った適材適所の人員配置が出来てないように思えます。
才能も実力も十分あるのに、少しだけ他の人より営業が苦手で、埋もれていってしまっている現実があるんだよね。大手がしっかりと業界の事を考えて、音楽を作って、世の中に打ち出していけば、もっと良くなっていくと思うなぁ。大手にしか出来ない事があるから。
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