
はじめに
音楽制作の最後のクライマックスであるMIX作業。トラックダウンとも言います。フィナーレでもある、このステージ、有終の美を飾りたいものです。
ただですね、MIXは難しい!
各トラックの音量、音質を整えて、目指している聴き心地に到達させる作業です。
今回は、自分でアレンジ、録音、MIXまでやるような、宅録での作業の場合のお話しです。

と皆が言います。実際にやっていると投げ出したくなることもあります。もちろん楽しいんですけどね、完成イメージがあればあるほど沼にはまっていくんです。
こればかりは正解、不正解がなく、作った本人が「これなんです!」と言えば、どれだけ奇妙な作品でも「正しい」という事になりますよね。
MIXのコツ
正解、不正解がないものなので、一言「コツ」と言っても難しいのですが、
ひとつだけ誰もが目指すルールがあるとするならば、それは、「歌ものソング」は、主役である「Vocal(ボーカル)」を際立たせないといけない!という事です。
もちろん現代ミュージックの中では、声も楽器扱いにして、際立たせるというより、音色、フレーズとして聴かすなんていう音楽もありますが、そういうジャンルは特殊な例という事で今回は置いておきます。
ボーカルが聴こえない!
ボーカルが全然聴こえてこない!という現象に陥ったらまず、最初に考えないといけないのは、
- 重ねている楽器が多すぎやしませんか?
- 同じ帯域に楽器が固まっていませんか?
- パン(左右に振ること)は適正ですか?
という事。
若気の至りのミュージシャンの音源を聴くと大抵このあたりがグシャッとしていますね。
ボーカルと同じ帯域に、様々な音、フレーズが固まり、団子状態になっている。ひとつひとつの楽器を取り出したらカッコよいのかもしれませんが、音楽はアンサンブルが大切なのです。
こういったことを考えず、ボーカルにコンプ、EQを、何重にもかけまくって、カオスに陥っていく。。MIXあるあるです。

対処方法
一度、耳も心もリセットして、ボーカルトラックと、アコギや、ピアノのコード楽器だけにして聴いてみましょう。この時は凄くスッキリ歌が聴こえているはずです。(上手下手、音がいい悪いは別問題です!)
そこにリズム、ウワモノを足していきましょう。
上記にあげた3つを頭に浮かべながら、ひとつひとつ楽器を加えていきましょう。そうするとこれが原因かな??という事に気付くはずです。
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まとめ
MIXは、経験がものを言うとも言われます。今回あげたようなことは、原因の一部ですが、こういったことが分かってくるとMIXもスムーズになります。
宅録で作るパターンと言えば、作曲コンペなどのケースもあるでしょう。作曲コンペは特に歌が聴こえていないといけません。
まだまだ、メロディ至上主義のJ-POPの世界では、歌の聴かせ方が、良い音楽に繋がる、最大のテーマなのかもしれません。
この辺の本は、分かりやすく、次のステップにいくキッカケになるかもしれません。良かったらどうぞ!
コンペ用 Demo音源なら
コンペ用、DEMO音源ならこういうので、帯域を整えるのも、時にはいいかもしれませんね。